「雇用なき景気回復」の落し穴

NTT労組機関誌『あけぼの』1999年12月号
<経済・産業> 「雇用なき景気回復」の落し穴
生活水準の持続的向上の実現へ
安心社会への新たな発展の布石を

日本経済も,ようやく景気の底入れから回復への転換局面にさしかかった。11月に発表された各調査機関の1999年度成長率予測は0.7%前後と,半年前のマイナス成長の予測に比べて大幅な上方修正となっている。けれども,晴れ間がみえたというには,ほど遠い。今年度上期の堅調な回復は,主として公共工事や減税などの政策効果によるものだ。個人消費の回復も予想以上に進んでいるとはいえ,所得環境の改善という裏づけを欠き,雇用情勢も依然厳しい状況の中では,個人消費の回復にはあまりに未知数が多い。


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