2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大学における研究・教育と労働映画

アメリカでは,社会労働運動のサークルや,大学の研究・教育の中で,労働映画が資料・教材として盛んに活用されています。たとえば,下記のカリフォルニア大学バークレー校David Levine教授の講義はその一例です。 Lectures on Films About Work by Professo…

記録映画の製作主体とジャンル

記録映画の製作主体とジャンルについて考えてみました。いまだ粗雑な試論の域を出ませんが,覚書としておきます。 製作主体(スポンサーは誰か),想定される観客層(製作主体が訴えようとする対象),そして製作主体の製作意図を受けて作品を創造する映像作…

労働映画の操作的定義とその適用

久しぶりに労働映画について考えてみました。まず,労働映画とは何か。次のような操作的定義を出発点に考えてみてはどうかと思っています。 労働映画の定義(試案) 労働映画とは,記録映画,劇映画を含め,次の規準を満たす映像記録作品である。(1) 労働者…

久本 憲夫編著『労使コミュニケーション』

本日(10月25日)発行の『大原社会問題研究所雑誌』625号に下記の書評を書きました。 ○大原社会問題研究所雑誌 625号 2010年11月号(10月25日発行) http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/625/index.html ■書評と紹介 久本 憲夫編著『労使コミュニケーショ…

或る日の代助とスノーウィ

或る日の代助とスノーウィ スノーウィ:エッ,なになに? 代助:つっまんねーなあ! スノーウィ:僕も,なんかつまんなくなってきちゃったよ。

豊かさを決めるもの

NTT労組機関誌『あけぼの』2010年10月号 豊かさを決めるもの 豊かさを求める心は、われわれの日々の暮らしの原動力である。豊かさは、一人ひとりの人生の希求であると同時に、その総和としての国民的生活水準の向上は、国政の最重要課題でもある。けれども、…

江里口 拓『福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想』

教育文化協会のウェブサイトにある「本と資料の紹介コーナー」に,江里口拓『福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想』を紹介しました。経済思想史の専門書ですが,労働組合のリーダー,活動家にも是非読んでもらいたいと思います。古典は読み方次第で…

犬も歩けば労働に当たる第15回

犬も歩けば労働に当たる(第15回)『月刊連合』2010年10月号 産業遺産探索・工場萌えは産業の営みの深層に迫れるのか 現代日本ポップカルチャーの内包的深化と外延的拡大の担い手として、一群の「萌え」の狩人たちをあげることは、おそらく異論のないところ…

京の空3題

この街は本当に空がよく見える。高い建物がほとんどないから。伏見より桂を望む。 撮影日:2010年8月6日伏見より西南方を望む夕空。 撮影日:2010年8月7日今出川付近の秋空。 撮影日:2010年10月5日

団塊世代の行方

ユナイテッド航空日本語版機内誌『リーダーズレビュー』Vol.037,2007年7月号,pp.20-23. 団塊世代の行方―高齢化社会の雇用問題を読み解く 「団塊の世代」は堺屋太一が1976年に発表した同名の小説に由来し,通常1947年から49年までの3年間に生まれた戦後日本…

ITと労働・雇用

『生活経済政策』No.50(通巻466号),2001年3月,pp.1-7.ITと労働・雇用ITとは便利な言葉である。なによりも短い。ワープロでいえば,たったのキー・ストロークふたつで足りる。そこに,なんでもかんでもつめこめるのだから,物書きにとってこれほど便利なも…

社会的価値に対する消費者の支持

NTT労組機関誌『あけぼの』2010年9月号 社会的価値に対する消費者の支持 企業の「利益」と「社会的責任」は両立可能かわれわれの経済行動が自己利益極大化を図るホモ・エコノミクスを前提にして,よく説明できることは,たしかに真理をついている。しかし,…