書評
久本憲夫編著『労使コミュニケーション (叢書・働くということ) 』 本書は,橘木俊詔・佐藤博樹監修「叢書・働くということ」の1冊として,労使関係を扱う論考を集めた論文集である。叢書全体の主旨を記した「刊行によせて」は,「人はどのように働けばよい…
本日(10月25日)発行の『大原社会問題研究所雑誌』625号に下記の書評を書きました。 ○大原社会問題研究所雑誌 625号 2010年11月号(10月25日発行) http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/625/index.html ■書評と紹介 久本 憲夫編著『労使コミュニケーショ…
教育文化協会のウェブサイトにある「本と資料の紹介コーナー」に,江里口拓『福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想』を紹介しました。経済思想史の専門書ですが,労働組合のリーダー,活動家にも是非読んでもらいたいと思います。古典は読み方次第で…
『日本労働研究雑誌』No.456,1998年6月【書評】 H.カッツ編『電気通信産業における仕事と雇用関係の再編に関する国際比較』鈴木不二一ここ20年ほどの間に,電気通信産業の急激かつ大規模な構造変化が,世界中で進展している。多くの国々で,電気通信事業の…
『日本労働研究雑誌』No.411,1994年5月号【書評】P.ウィルマン/T.モリス/B.アストン著 『労働組合の経営―サッチャー時代の財政改革と組織機構』 Cambridge University Press,1993年刊 労働組合はさまざまな顔を持つ。労働市場における「独占」の顔と企業内…
(『平和経済』No.395,1995年1月号,pp.31-35)今野浩一郎監修・松下電器産業労組研究所連合支部最適労働プロジェクト編 『よみがえれホワイトカラー―挑戦意欲をかきたてる最適シナリオ―』 (1994年,工業調査会刊),271ページ,ISBN-10: 476936105X,ISBN…
早矢仕不二夫著、梅崎修・島西智輝・南雲智映編、『戦後労働史研究 早矢仕不二夫オーラルヒストリー』、2008年、慶應義塾大学出版会、四六判 368頁、ISBN: 978-4-7664-1479-0 (『日本労働研究雑誌』No.581、2008年12月号)歴史は、いつも新しい。われわれ…
(『日本労働研究雑誌』No. 567/October 2007、pp.116-120) 鈴木不二一 河西宏祐著『電産の興亡(一九四六年〜一九五六年) 電産型賃金と産業別組合』、早稲田大学出版部 2007 年3 月刊 A5 判・470 頁・6825 円(税込)かつて, 日本の労働組合が, まぶしいほどの輝…
冲方丁『天地明察』、2009年11月30日発売、定価1890円(税込)、角川書店発行 遠藤 寛子『算法少女』(ちくま学芸文庫)、定価945円(税込)2010年本屋対象を受賞した冲方丁『天地明察』は本当に楽しめる傑作だった。碁打ちにして天文暦学者、和算家の渋川春海…
『生活経済政策』2005年8月号(No.103)ロナルド・ドーア著(石塚 雅彦訳)『働くということ−グローバル化と労働の新しい意味』(中公新書) たどりついてみれば、21世紀初頭の世界は、少なくとも普通の人々にとっては、輝かしいものではなかった。それどころ…