江里口 拓『福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想』

教育文化協会のウェブサイトにある「本と資料の紹介コーナー」に,江里口拓『福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想』を紹介しました。経済思想史の専門書ですが,労働組合のリーダー,活動家にも是非読んでもらいたいと思います。古典は読み方次第で,常に新しい示唆を与えてくれます。お経読みの固定観念を捨てて,今日ただいまの時点に立って,古典と対峙することこそが大切です。本書はそうした努力の典型例ともいえます。ウェッブ夫妻の経済思想が現代に生きるわれわれに伝えるにメッセージを読み解こうとする著者の知的探求には,まさに迫真のドラマを感じます。そして,そのような著者にして初めて明らかにできたウェッブ夫妻の思想的格闘の全容もまた,19世紀末から20世紀初頭のイギリス社会改革をめぐる波乱万丈の物語でした。ご興味のある方は下記をご覧下さい。


教育文化協会「本と資料の紹介コーナー」
■ルーツを求めて
江里口拓
『福祉国家の効率と制御−ウェッブ夫妻の経済思想』(昭和堂、2008年6月)


福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想

福祉国家の効率と制御―ウェッブ夫妻の経済思想