雑稿
日本が誇る社会統計調査のひとつ「社会生活基本調査」は,わたしたちが1日の中で,「いつ,どこで,誰と,何を」行なったかを克明に記録し,過去1年間に行なったさまざまな活動についても詳細に調べている,素晴らしい統計です。今年は5年に一度の調査年に…
オンブバッタ異変マンションの半地下にある庭に鉢植えやらプランターを置いてささやかな植物栽培をしている。シソを植えたプランターに,あるときオンブバッタ Atractomorpha lata> が棲息するようになった。わが家の大事な客人である。彼等は,11月末から12…
イギリス初期労働組合をめぐって―いかにして職縁は形成されたか(覚書)(1994年10月24日に書いた,アイデアのメモです。その後手つかずのままになってしまいました。) イギリス初期労働組合をめぐって(覚書).pdf
『労働調査』No.222,1986年2月号家計調査雑感鈴木不二一(雑務の片手間に書きなぐった粗末な印象論ですが,評者の調査屋としての原点を表出した文章のひとつです。)家計調査のルーツをたどってゆくと、この分野は(いやあらゆる社会調査がといってよいかも…
(2001年2月12日,労働組合の若手スタッフの研修会で配った「おまけ資料」です。堅い話ばかりだったんで,少し肩のコリをとうろうと思ったのですが...)思いつき賃金関連本一押しリスト鈴木不二一 昔は、賃金本はかなり数が出ていたし、中には面白いのも…
『賃金事情』No.2503,2006年8月5.20日号の「特別企画『賃金事情』2500号突破 記念企画 転換期の課題 - 働き方はどう変わるか 13のトピックスでみる“これまで”と“これから”」の中の「5 賃金処遇」を書きました。原文は,寄り道が多すぎたので,校正の時に余…
評者は,縦書きでも,横書きでも,どちらにも抵抗がありません。横書きも,左横書き(この文章のような)でも,右横書き(なうよの章文のこ)*1でも,どっちでもいけます。まだ,戦前の右横書きの印刷物や看板がかなり残っていた時代に育ったからです。 です…
赤間先生のブログの<横書きの句読点は「、。」か「,。」か「,.」か>を読んでいて,評者も昔は結構こういうことにこだわりがあり,ワープロの句読点はデフォールトの「、。」を「,.」に変更して使っていたことを思い出した。けれども,評者のまわりで…
歴史的人物のモニュメントにまつわる三題噺です。その1,ベルリンのマルクス・エンゲルス像。 ベルリン旧市街の中心地にマルクス・エンゲルス広場(Marx-Engels-Forum)という公園があり,その一角に巨大な二人の銅像が建っている。二人とも銅像を建てられ…
ベルリン自由大学学生食堂の外のベンチは、なぜか鎖でつながれていた。 (2002年3月12日撮影)こんな重いものを盗んでいく人がいるんだろうか?ベルリン生活の中で不思議に思ったことのひとつ。
ベルリンの地下鉄に乗って、びっくりしたこと3つ。第1に、犬が堂々と乗ってくること。第2に、自転車を持ち込んでもかまわないこと。最後に、窓に「すりにご用心」のステッカーが貼ってあったこと。 地下鉄車内のワン君たち 「すりにご用心」(Achtung Tas…
日本学科のあったベルリン自由大学東アジアゼミナールの建物。 Podbielskiallee 42 (2001年11月5日撮影) その後,ベルリン自由大学日本学科はこの建物から移転しました。現在の住所は Ehrenberg str. 26 - 28 となっています。 2001年の10月からはじまる冬…
When Beggars Collaborate, MONDAY, 7 JUNE 2010 英国人は皮肉屋だ。同じユーモアでもアメリカ人のようなバカ笑いではなく,ブラックなテイストのものがお好きらしい*1。 「資本主義的搾取にあうよりもひどいことがただ一つある。それは,搾取される機会すら…
連合総研『DIO』156号、2001年12月1日(ちょっといい話)疾駆する街、ベルリン世の中はますます悪くなっていくばかり。これでは、ちょっとばかりいい話では気分はもちあがらない。もっといい話、望むべくんば、もっともいい話がほしい。けれども、そんなもの…
労研饅頭の登録商標は「労研饅頭 別名 労饅」となっています。この「労饅(ろうまん)」という略称ですが、どうも開発者の意図に反して普及しなかったのではないか、と私は思っています。 松山の「たけうち」さんでは、商品名は略さずに「労研饅頭」の四文字…
漂泊の俳人種田山頭火は1939(昭和14)に四国遍路に出ますが、同年12月15日、松山市の「一草庵」に居を構え、翌1940(昭和15)年10月11日に脳溢血のため59歳でこの世を去るまで、ここで暮らしました。元々この一草庵は、宇和島市出身の映画監督・伊藤大輔(1898〜1…
「景気」という言葉は、和歌、連歌や俳諧の中で、景色の気配の意味で使われた。たとえば、方丈記に「山中のけいき、折につけて尽くる事なし」とあり、また平家物語巻七では「此島の景気を見給ふに、心も詞も及ばれず」と使われている。その後、転じて、元気…
冲方丁『天地明察』、2009年11月30日発売、定価1890円(税込)、角川書店発行 遠藤 寛子『算法少女』(ちくま学芸文庫)、定価945円(税込)2010年本屋対象を受賞した冲方丁『天地明察』は本当に楽しめる傑作だった。碁打ちにして天文暦学者、和算家の渋川春海…
『月刊・連合』2001年9月号、連合総研短信右を向いても、左をみても、とんと明るい話題のない今日この頃。テレビの報道番組も苦慮しているらしい。最近の日曜日の夜、やたら「衝撃」続きの事件ばかりで、いいかげんウンザリしていたところ、視聴者の気分転換…
『月刊・連合』2001年2月号、連合総研短信昨年の流行語大賞は、「IT革命」と「おっはー」だった。慎吾ママが流行らせた後者は、流行語の音韻法則にもかなっているし、明るいばかばかしさがあるからまだいいにしても、「IT革命」となると、何年も前から使われ…
『月刊・連合』2000年12月号、連合総研短信久方ぶりの視聴率25%超えのドラマ「やまとなでしこ」(フジテレビ、月曜夜9時)が、ますます盛り上がっている。登場人物たちは、いずれも天は二物を与えずの典型である。頭はいいけど、お金がない、MIT数学科大学…