記録映画の製作主体とジャンル

記録映画の製作主体とジャンルについて考えてみました。いまだ粗雑な試論の域を出ませんが,覚書としておきます。


製作主体(スポンサーは誰か),想定される観客層(製作主体が訴えようとする対象),そして製作主体の製作意図を受けて作品を創造する映像作家の3者間の関係を念頭に入れながら,記録映画のジャンルを考えてみる必要があると思います。下記はごくおおざっぱな図式的整理です。労働映画は,下記の図式の中で,「労働者状態の実情,あるいはその維持・改善めざす運動・取り組み」をテーマとする映画という,一特殊形として理解することができます。


記録映画の製作主体とジャンル(◎は主たる領域)

ジャンル\製作      主体 運動組織 政党 企業 政府 自治 教育機関
宣伝扇動           
PR映画        
産業映画      
科学映画     
教育映画     
児童映画      
観客層    構成員・一般市民 一般市民 顧客・消費者 国民 地域住民 児童・社会人

*製作主体/映像作家/観客の間の関係は?