市場経済と資本主義の“毒抜き”

NTT労組機関誌『あけぼの』2011年5月号

市場経済と資本主義の“毒抜き”

Globescan社が発表した国際世論調査の結果は興味深い。「自由市場経済は最善のシステムか」との設問ヘの回答結果は、国による違いこそあれ、総じて自由市場経済ヘの信認の揺らぎを示す。ハーバード大学マイケル・ポーター教授は、ビジネスと社会の間に「共有価値」を確立することが重要と指摘。ドイツ労働総同盟では、経済民主主義の重要性を共通認識に「良き資本主義」モデル追求運動が展開されている。「東日本大震災」後の復興をめぐり、新らしい経済・社会システム構築が模索されている日本も、こうした「良き資本主義」追求競争に積極的に参加すべきだ。それは、日本国民の震災ヘの対応に注目した世界の期待に応えることでもある。




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